ヨウ化カルシウム(読み)ヨウカカルシウム

化学辞典 第2版 「ヨウ化カルシウム」の解説

ヨウ化カルシウム
ヨウカカルシウム
calcium iodide

CaI2(293.89).炭酸カルシウムヨウ化水素酸に溶かして濃縮すると六水和物が得られる.ヨウ化水素気流中で乾燥すると無水物が得られる.無水物は無色の等軸晶系板状晶.融点575 ℃,沸点718 ℃.密度3.96 g cm-3,潮解性で,空気中では二酸化炭素を吸収し,ヨウ素を遊離して黄変する.水に易溶,エタノール,アセトンに可溶.酸に溶けて分解する.六水和物は白色針状結晶.融点42 ℃.潮解性で,空気中で加熱すると酸化カルシウム水酸化カルシウムとを生じる.水に易溶,エタノール,アセトンに可溶.写真に用いるほか,無水物はヨウ化水素の乾燥剤に用いられる.[CAS 10102-68-8:CaI2][CAS 71626-98-7:CaI2・6H2O][CAS 10031-31-9:CaI2nH2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android