化学辞典 第2版 「ヨウ化バリウム」の解説
ヨウ化バリウム
ヨウカバリウム
barium iodide
BaI2(391.14).バリウムの炭酸塩または水酸化物をヨウ化水素酸に溶かして濃縮すると,25.7 ℃ 以下で六水和物が晶出し,それ以上では二水和物が析出する.二水和物は98.9 ℃ で一水和物となり,539 ℃ で無水物となる.無水物は無色の等軸晶系結晶.融点740 ℃.密度5.15 g cm-3.吸湿性で,水に易溶,エタノール,酢酸メチルに可溶.重液(ロールバッハ溶液),ヨウ化物の合成原料などに用いられる.有毒.[CAS 13718-50-8:BaI2][CAS 7787-33-9:BaI2・2H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報