小清水(読み)コシミズ

デジタル大辞泉 「小清水」の意味・読み・例文・類語

こしみず〔こしみづ〕【小清水】

北海道東部、斜里郡地名オホーツク海に面する。西部濤沸とうふつには原生花園がある。

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精選版 日本国語大辞典 「小清水」の意味・読み・例文・類語

こしみずこしみづ【小清水】

  1. 摂津国の地名。現在の兵庫県西宮市越水町にあたる。古くは西国街道要地で、戦国時代には越水城があった。
    1. [初出の実例]「互に兵を進めて、小清水(コシミヅ)の辺に羽向合ふ」(出典太平記(14C後)一五)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「小清水」の意味・わかりやすい解説

小清水(町)
こしみず

北海道東部、オホーツク総合振興局管内の町。1953年(昭和28)町制施行。北はオホーツク海に面し、南は屈斜路(くっしゃろ)カルデラ外輪山に至る。海岸沿いを東西にJR釧網(せんもう)本線と国道244号が通じ、南側にほぼ並行して334号、南北に391号が走る。市街地は町域の中央部、国道391号と334号の交点付近にある。主要産業は農業で、寒冷地畑作が展開し、作付けは根菜に偏ってジャガイモサトウダイコンが大半を占め、ほかに小麦、トウモロコシ、メロン、アスパラガスなどが栽培され、酪農、養豚も伸長を続けている。オホーツク海と濤沸(とうふつ)湖間の細長い海岸砂丘小清水原生花園で知られ、網走国定公園内の重要な観光地である。濤沸湖には初冬早春オオハクチョウが飛来する。外輪山の一つ藻琴山(もことやま)は屈斜路湖を眺望できる景勝地で、阿寒摩周(あかんましゅう)国立公園に含まれる。なお、濤沸湖は2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。面積286.89平方キロメートル、人口4623(2020)。

[岡本次郎]


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改訂新版 世界大百科事典 「小清水」の意味・わかりやすい解説

小清水[町] (こしみず)

北海道東部,網走支庁斜里郡の町。人口5358(2010)。屈斜路カルデラの外輪山に属する藻琴山の北斜面を占め,北はオホーツク海に面する。海岸砂丘上をJR釧網本線,国道244号線が走っている。地名は中心市街付近を流れる止別(やむべつ)川の支流のアイヌ語名〈ポン・ヤム・ペッ(小さな冷たい川)〉を小清水と意訳したものという説がある。1901年馬の牧場経営が行われて以降,農牧業の定着が見られた。現在も産業の中心は農業で,寒冷地畑作が行われ,ジャガイモ,テンサイが作付面積の大半を占める。最近は酪農,養豚も伸びている。小清水原生花園として知られるオホーツク海と濤沸(とうふつ)湖の間の砂丘は網走国定公園内の重要な観光地で,濤沸湖はオオハクチョウの飛来地として有名である。
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百科事典マイペディア 「小清水」の意味・わかりやすい解説

小清水[町]【こしみず】

北海道東部,斜里郡の町。オホーツク海に面し,釧網(せんもう)本線が通じる。濤沸(とうふつ)湖岸の海岸砂丘は小清水原生花園として有名。畑作と酪農が中心。ジャガイモ,麦類,テンサイを産し,食品加工も行う。2005年に濤沸湖がラムサール条約登録湿地となる。286.89km2。5358人(2010)。

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