ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハン・ゲオルク1世」の意味・わかりやすい解説
ヨハン・ゲオルク1世
ヨハン・ゲオルクいっせい
Johann Georg I
[没]1656.10.8. ドレスデン
ザクセン選帝侯 (在位 1611~56) 。ルター派の有力諸侯の一人であったが,三十年戦争が起ると,カルバン派のファルツ選帝侯フリードリヒ5世への敵対からプロテスタント同盟に協力せず,1620年以来,神聖ローマ皇帝フェルディナント2世に接近した。 31年にはスウェーデン側について,ブライテンフェルトの戦いでグスタフ2世 (グスタフ・アドルフ) の勝利を助けたが,グスタフが戦死すると,35年フェルディナント2世との間にプラハの和約を締結し,ラウジッツを獲得した。ウェストファリアの講和後,神聖ローマ帝国内の新教派の利益代表団の首長として認められた。音楽,造形美術を保護したことでも知られる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報