ヨハン・ゲオルク1世(読み)ヨハン・ゲオルクいっせい(英語表記)Johann Georg I

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハン・ゲオルク1世」の意味・わかりやすい解説

ヨハン・ゲオルク1世
ヨハン・ゲオルクいっせい
Johann Georg I

[生]1585.3.5. ドレスデン
[没]1656.10.8. ドレスデン
ザクセン選帝侯 (在位 1611~56) 。ルター派の有力諸侯の一人であったが,三十年戦争が起ると,カルバン派のファルツ選帝侯フリードリヒ5世への敵対からプロテスタント同盟に協力せず,1620年以来,神聖ローマ皇帝フェルディナント2世に接近した。 31年にはスウェーデン側について,ブライテンフェルトの戦いでグスタフ2世 (グスタフアドルフ) の勝利を助けたが,グスタフが戦死すると,35年フェルディナント2世との間にプラハの和約を締結し,ラウジッツを獲得した。ウェストファリアの講和後,神聖ローマ帝国内の新教派の利益代表団の首長として認められた。音楽,造形美術を保護したことでも知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android