ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハン3世」の意味・わかりやすい解説
ヨハン3世
ヨハンさんせい
Johan III
[没]1592.11.17. ストックホルム
スウェーデン王 (在位 1568~92) 。グスタフ1世の子。 1556年フィンランド公となり,62年ポーランド王の娘と結婚。異母兄エーリック 14世の政策とは異なる独自の外交政策を展開したため,専制的なエーリックと衝突,同年監禁され,投獄。 67年出獄後,弟カルル (のちのカルル9世 ) の協力を得てエーリックを追放し,68年王位についた。前王の始めた対デンマーク戦争を終結し,新教と旧教の融和に尽力。息子をポーランド王 (ジグムント3世ワーザ) とすることに成功したが,次の時代のスウェーデンとポーランド対立の原因をつくった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報