ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グスタフ1世」の意味・わかりやすい解説
グスタフ1世
グスタフいっせい
Gustavus I Vasa; Gustav Eriksson
[没]1560.9.29. ストックホルム
スウェーデン王 (在位 1523~60) 。グスタフ・バーサとして知られる。名門貴族に生れ,ウプサラ大学に学ぶ。 1517~18年カルマル同盟の名によるデンマークのスウェーデン支配に反対する小ストゥーレ指揮下のスウェーデン軍で戦う。小ストゥーレ亡きあとの指導者となり,デンマーク軍をスウェーデンから駆逐,21年スウェーデンの独立をかちとり 23年に即位。独立後はルター派の宗教改革を支持して教会領の多くを没収,摂政小ストゥーレの広大な遺領を継承して王室領とし,中央集権国家の建設に全力を傾けた。 44年の王位継承法により王位を従来の選挙制から世襲制とし,バーサ王朝の祖となった。
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