… 植物園が,動物園や水族館よりも,もっと研究に重点をおくようになってくるのは,薬用植物園として発展する中世になってからであり,ルネサンス以後には,科学思想の発展に伴って,植物学と密接に関係のある植物園が作られるようになった。その最初はイタリアのピサの植物園(1543)であり,以来16世紀から17世紀にかけて,オランダのライデン,ユトレヒト,アムステルダム,ドイツのベルリンなどに近代的な植物園のもとが開設され,18世紀半ばごろには当時世界一の規模を誇ったライデン植物園には6000種の植物が栽培されていた。このころから科学としての植物学が成立し,それとともに多くの著名な植物学者たちが植物園長になっている。…
※「ライデン植物園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」