最新 地学事典 「ライン地溝」の解説
ラインちこう
ライン地溝
Rhine graben 独◆Ober-rheintalgraben, Rheintalgraben
ドイツ南西部のライン川を含んで,南はBaselから北はFrankfurtまで南北300km近く,幅40kmの地溝。これより北方では二分岐して北方の平野に没する。両側を限る断層はそれぞれ1本ではないが,内側に傾く正断層で落差最大3,200m。中生代から沈降気味であったが,明瞭になったのは漸新世から。中新世から断層が生じ,第四紀まで繰り返した。南端近くには地溝内部に中新世の火山Kaiserstuhlがあり,アルカリ火山岩の研究で知られている。南部では東のシュワルツワルトと西のボージュ(フォーゲゼン)の両地塊が,地溝によって切り離されたことをよく示す。
執筆者:山下 昇
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

