ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラカイン州」の意味・わかりやすい解説 ラカイン〔州〕ラカインRakhine ミャンマー西部の州。アラカン州 Arakanとも呼ばれる。ラカイン山地以西,バングラデシュとの国境をなすナーフ川にいたる地域。1974年憲法によって州となった。州都シットウェー。気候は高温多雨。全域がラカイン山地,クウェロマ山脈,マユ山系に囲まれた低丘陵地帯で,ベンガル湾沿岸のカーラーダン川流域がわずかに平野となっている。ラカイン山地に隔てられ,古くからラカイン人特有の社会を形成し,ミャンマーの他の地域よりベンガルとの交流が多かった。ラカイン人のほか,ベンガル人,チン族系の山岳少数民族が住む。おもに米作を中心とする農耕,ベンガル湾での沿岸漁業を営む。言語はおもにラカイン語(アラカン語),カミー語。近年,ラカイン海岸沿いに有望な海底ガス田が発掘され,開発が進められている。面積 3万6778km2。人口 291万5000(2002推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by