最新 地学事典 「ラジウム鉱床」の解説
ラジウムこうしょう
ラジウム鉱床
radium deposit
ラジウムはウラン壊変によって生ずる娘元素の一つで,ウラン鉱物には必ず少量含まれる。歴史的には初めラジウム鉱として採掘された。P.Curie夫妻(1898)がチェコのヨアヒムスタールのウラン鉱床から発見したのに始まる。当時のウラン・ラジウム鉱床としては,金属鉱床に伴うもの(英国コーンウォール地方の錫鉱脈など),ペグマタイト鉱床(福岡県安宅鉱山・山口県石井鉱山など),銅鉱染鉱床(ザイールのShinkolobwe銅鉱床と同一層準中の鉱染鉱床),層状鉱床(米国コロラド州・オーストラリアなどバナジウムを伴うもの)。日本では北投石が秋田県・島根県に産する。世界のラジウム生産は1923年ごろまで主に米国のカルノー石鉱床から,30年のカナダの鉱床が発見されて以来,主産地はカナダに移る。
執筆者:林 昇一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

