風によって運搬されたのち堆積(たいせき)した砕屑(さいせつ)物。海岸や砂漠に発達する砂丘の砂や、大陸の半乾燥地域とその周辺に分布するレスや黄土(おうど)とよばれる細粒堆積物がその典型である。一般に砂丘の砂を構成する粒子は淘汰(とうた)が良好でよく円摩されている。また、粉砕されて細粒になりやすい長石、雲母(うんも)などの粒子は飛散してしまうので、砂丘の砂は石英粒が圧倒的に多く残されている。ほとんど石英粒のみで構成されることもまれではない。ヨーロッパおよび北アメリカのレスの起源は、新生代第四紀に発達した大陸氷河が生産した細粒砕屑物であり、東アジアの黄土の供給地は西アジアの砂漠である。なお、偏西風によって遠隔地まで運搬される降下火山灰層も、広義には風成層に含まれる。
[伊藤谷生]
aeolian deposit ,eolian deposit
おもに風の力で運搬・堆積されてできた風成堆積物(地層)。砂漠成層(desert deposit),砂丘成層(sand dune deposit)および火山成層(volcanic deposit)の一部が含められる。砂漠成層は主に赤色を呈し,三稜石やクロスラミナを含む特徴があり,世界各地で過去の内陸砂漠の堆積物とみられるものが地層として知られる。地層については,砂漠成層と砂丘成層の区別は困難。火山成層は,火山地方で主に風の力で運搬され堆積したもので,関東地方のローム層(火山灰層)などがこれに当たる。
執筆者:絈野 義夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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