日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラバーター」の意味・わかりやすい解説 ラバーターらばーたーJohann Kaspar Lavater(1741―1801) スイス、チューリヒの改革派牧師、哲学者。人間の本性は容貌(ようぼう)に表れるという思想に基づく主著『観相学断片』(1775~1778)は、天才と詩人の本質に関する神秘主義的概念規定により、シュトゥルム・ウント・ドラング運動の基調と一致し、宗教的非合理主義の予告者としてゲーテ、ヘルダーらに影響を与えた。一方、モーゼス・メンデルスゾーンにキリスト教への改宗を迫り、フランス革命の動乱期に、「自由スイス」を訴えて銃剣に倒れるなど、実践的活動家としても知られる。[長屋代蔵 2018年1月19日][参照項目] | シュトゥルム・ウント・ドラング | メンデルスゾーン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例