最新 地学事典 「ラベンダー石」の解説
ラベンダーせき
ラベンダー石
lavendulan
化学組成NaCaCu52+(AsO4)4Cl・5H2Oの鉱物。フライリナイトと呼ばれていたものは本鉱物と同じ。直方晶系,格子定数a0.9815nm, b4.0394, c0.9990, 単位格子中8分子含む。微細な粉末およびそれらが集合して薄いブドウ状皮殻をつくる。青~青紫色で,半透明ガラス~脂肪光沢。劈開{001}に良好,{110}に不完全。硬度2.5, 比重3.54。薄片では青色,わずかに多色性あり。屈折率α1.66, β1.715, γ1.734, 2V(-)33°。主に,コバルトに富む銅鉱床の酸化帯に,オリーブ銅鉱・コバルト華など二次的生成の砒酸塩鉱物に伴う。名称は,「ラベンダー色(青紫色)」を意味するラテン語のlavendulaに由来。
執筆者:坂巻 幸雄・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

