日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラモチェ寺」の意味・わかりやすい解説 ラモチェ寺らもちぇじRa-mo-che 小昭寺と訳す。チベットのラサ市北部にある。7世紀に文成公主が唐から持参した釈迦(しゃか)像を、先夫グンソン・グンツェンGun-sro gu-brtsa(ソンツェンガンポの息子)の菩提(ぼだい)を弔うために奉納し、建立した寺。のちにこの仏像は、チョカン(トゥルナン寺)の本尊である不動金剛(阿閦仏(あしゅくぶつ))と、中国との交戦を契機に交換されて安置してある。現在は廃寺であるが、チベット自治区の重要文化財に指定されている。[渡辺章悟] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例