ラモンダ(読み)らもんだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラモンダ」の意味・わかりやすい解説

ラモンダ
らもんだ
[学] Ramonda

イワタバコ科(APG分類:イワタバコ科)の多年草。南ヨーロッパの高山に4種分布する。短毛に覆われた卵形の葉を、根から直接四方に伸ばし、ロゼット状に茂る。5月ころ、葉の間から高さ5~15センチメートルの花茎を出し、1個から数個の花をつける。花は鮮青紫色か淡紫色の鐘状で、横向きに平開し、筒部は短い。花弁は4~5裂し、4~6個の葯(やく)が雌しべを囲んで中央につき、黄色の目となる。

 日本ではオニイワタバコR. myconi Rchb.(R. pyrenaica Rich. ex Pers.)が昭和初年に導入され、洋種山草として鉢栽培される。繁殖は実生(みしょう)、株分け葉挿しによる。

[植村猶行 2021年7月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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