ランニング障害(読み)らんにんぐしょうがい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランニング障害」の意味・わかりやすい解説

ランニング障害
らんにんぐしょうがい

ランニングを過度に行ったためにおもに下半身の関節や筋肉に過重な負荷がかかることが原因で生じるスポーツ障害の一種。障害部位は膝(ひざ)周辺や足、また腰部や股(こ)関節などが多い。脛骨(けいこつ)などに多い疲労骨折、腓骨(ひこつ)筋腱(けん)脱臼(だっきゅう)、膝蓋(しつがい)靭帯(じんたい)に負荷が加わり痛みを伴う膝蓋腱炎、ふとももの外側の腸脛靭帯炎症を伴うランナー膝(腸脛靭帯症候群)、足底部に持続的負荷がかかることによる足底筋膜炎、内くるぶしなどに多い腱鞘(けんしょう)炎などがある。また、中高年者では加齢に伴う身体各部の退行性変化を伴い、とくに腰痛や膝痛が多い傾向にある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android