日本大百科全書(ニッポニカ) 「ランニング障害」の意味・わかりやすい解説
ランニング障害
らんにんぐしょうがい
ランニングを過度に行ったためにおもに下半身の関節や筋肉に過重な負荷がかかることが原因で生じるスポーツ障害の一種。障害部位は膝(ひざ)周辺や足、また腰部や股(こ)関節などが多い。脛骨(けいこつ)などに多い疲労骨折、腓骨(ひこつ)筋腱(けん)脱臼(だっきゅう)、膝蓋(しつがい)靭帯(じんたい)に負荷が加わり痛みを伴う膝蓋腱炎、ふとももの外側の腸脛靭帯に炎症を伴うランナー膝(腸脛靭帯症候群)、足底部に持続的負荷がかかることによる足底筋膜炎、内くるぶしなどに多い腱鞘(けんしょう)炎などがある。また、中高年者では加齢に伴う身体各部の退行性変化を伴い、とくに腰痛や膝痛が多い傾向にある。
[編集部]
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