ランブイエ夫人 らんぶいえふじん Marquise de Rambouillet, Catherine de Vivonne (1588―1665)
17世紀フランスの社交界をリードした侯爵夫人。1610年ごろからパリの自邸hôtel de Rambouilletに貴族、文人を集め、会話、遊戯、文学を楽しむ上品な社交場とした。パリの名士はみな集まり、貴族の風習が品格をもち、文人も書斎から出てその文体を洗練するなど、影響は大きかった。そのサロンは「青い部屋」Chambre bleueとよばれた。以後フランスで流行したサロンの創始者と目される。