リエゴ(読み)りえご(その他表記)Rafael del Riego y Núñez

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リエゴ」の意味・わかりやすい解説

リエゴ
りえご
Rafael del Riego y Núñez
(1785―1823)

スペインの革命家。官吏の子としてアストゥリアスの貧しい貴族の家系に生まれ、オビエド大学中退後マドリードに出て近衛(このえ)兵となった。対ナポレオンの独立戦争中捕虜となりフランスに送られたが、ここで自由主義思想を学んだと考えられる。1814年に帰国して軍隊に入り、1820年、ラス・カベサス・デ・サン・フアン(セビーリャ)において、自由主義的な「1812年憲法」の復活を掲げて反乱を起こした。形勢は不利であったが、全国に運動が波及して成功。しかし、自由主義体制転覆のため1823年にフランス軍が侵入、これと戦ったが敗れ、同年11月7日にマドリードで処刑された。彼は20世紀に至るまで自由のシンボルであった。「リエゴ讃歌(さんか)」は革命讃歌となって「スペインのラ・マルセイエーズ」とよばれ、1931~1939年のスペイン共和国においては国歌となった。

[中塚次郎]

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