国歌(読み)こっか(英語表記)national anthem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国歌
こっか
national anthem

ある国を象徴する歌曲または器楽曲。 1825年イギリスで"God save the Queen"が国歌と定められて以来,現在では,ほとんどすべての国が公式に国歌を制定している。日本においても 1999年8月に「国旗・国歌法」が成立したことにより『君が代』が正式な国歌と規定された。国歌はおもに祝典,競技,集会などの際に演奏され,内容は国の繁栄をうたうものが多い。一般に古い民謡や既成楽曲の転用が多い。

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知恵蔵の解説

国歌

国旗」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

こっ‐か〔コク‐〕【国歌】

その国と国民を象徴するものとしての歌曲。国の式典や国際的な行事などで演奏される。「国歌斉唱」
和歌。「国歌大観」

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百科事典マイペディアの解説

国歌【こっか】

国家を表徴し,代表する歌。法制で定められたものと,非公式のものがある。19世紀以降の近代国家の成立に伴い,国際的行事における使用の要請から作られたものがほとんど。その機能は,他国に対して自国の独立性を示すこと,国の内部的結束に寄与することである。英国の《ゴッド・セーブ・ザ・キング(クイーン)God save the King(Queen)(神よ(女)王を守らせたまえ)》は18世紀初めに旋律が確立。旧ソ連の《ソ連邦国歌》はアレクサンドロフ作曲,ミハルコフ,エリレジスタン作詞で,1943年制定。ドイツ連邦共和国の《ドイッチュラント・ユーバー・アレス(世界に冠たるドイツ)》はJ.ハイドンの曲に歌詞をつけ1922年制定され,1952年以降歌詞の3番のみを使用。フランスは《ラ・マルセイエーズ》。米国の《ザ・スター・スパングルド・バナーThe Star spangled Banner(星条旗よ永遠なれ)》は1931年の制定。→君が代
→関連項目国民国家

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世界大百科事典 第2版の解説

こっか【国歌】

国家がその象徴として法制的にあるいは非公式に定めている楽曲。日本語の国歌は,英語のnational anthem,フランス語のhymne(あるいはchant) national,ドイツ語のNationalhymneと同じく,国民の歌を意味してはいるが,歌詞のない器楽のみの国歌もある。国歌は19世紀以降の近代国家の成立に伴い,国際的行事における使用の要請から作られたものがほとんどである。したがって,国歌の第1の機能は,他国に対して自国の独立性を示すことであり,第2の機能は一つの国の内部的結束を強化することである。

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大辞林 第三版の解説

こっか【国歌】

国家的行事や国際的行事の際に国家および国民を象徴するものとして演奏される歌曲。
和歌。やまとうた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国歌
こっか
national anthem英語
hymne(chant)nationalフランス語
Nationalhymneドイツ語

国家を象徴する歌曲または器楽曲。近代的な「国家」の概念が形成され建設が進むにつれて、国家に対する帰属心や愛国心を助長する方策が必要となり、モットー(スローガン)、旗、紋章、花、鳥などと並んで、歌が公式に制定されたり、非公式ではあっても慣例的に人民の間に広まったりしてきた。国歌の内容や性格は、国家体制の変遷を反映している。すなわち、王制国家の場合には君主とその治世をたたえ、共和制国家では人民の団結や自由を歌い上げる。使用言語は、当該母国語の場合が多いのは自明の理であるが、現実には多言語国家や旧植民地国家においては国民全員を満足させることができない悩みがみてとれる。たとえば、スイスでは同一旋律に五つの言語による歌詞が施されているし、700余りの言語集団を有する新興国パプア・ニューギニアでは公用語の英語によっている。また、スペイン、モロッコ、ギニア、クウェートなどの国歌のように、(公認された)歌詞をもたないものもある。
 音楽的には、土地の民謡に基づいている場合ですら、西洋的平均律にあわせた旋律を使っているのがほとんどである。これは、近代的国家形成そのものが西ヨーロッパに端を発していることにも関係している。曲調としては、威厳に満ちた賛歌風のもの、軽やかな行進曲風のもの、高らかに鳴り響くファンファーレ風のもの、民俗素材からの借用によるものなどに分類できる。
 国歌は、国威を示したり、民族的アイデンティティを象徴するものとして、国際的な雰囲気の場や、一国内でも多数の国民が集合する場などで歌われ演奏される。たとえば、元首が臨席する行事、オリンピックなどのスポーツ大会、劇場や放送の特定時間などである。そして、そのような場では、起立、脱帽などの儀礼的所作が参会者に要請される。
 日本の国歌『君が代』は、第二次世界大戦後の新憲法の精神に即していないという理由で論議されてきた。現在これにかわる歌はなく、1999年(平成11)に「国旗及び国歌に関する法律」(国旗・国歌法、平成11年法律第127号)が制定されると、論議はますます盛んになった。従来、歌詞を参会者が斉唱するよりも器楽演奏されることが多かったが、この傾向は簡単には変わらないだろう。[山口 修]
『高田三九三編著『世界の国歌全集』(1977・共同音楽出版社) ▽山部芳秀著『Q&A「日の丸・君が代」の基礎知識』(1999・明石書店)』

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世界大百科事典内の国歌の言及

【君が代】より

…19世紀末以降,事実上,日本の国歌として扱われてきた天皇の治世を奉祝する歌。歌詞は《古今和歌集》に由来するが,その初句は〈我が君は〉であり,〈君が代は〉となったのは,《和漢朗詠集》の一写本に始まるといわれる。…

※「国歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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