現代外国人名録2016 「リカルドジャッコーニ」の解説
リカルド ジャッコーニ
Ricardo Giacconi
- 職業・肩書
- 天体物理学者 ジョンズ・ホプキンズ大学研究教授 元ヨーロッパ南半球天文台台長,元ハーバード大学教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1931年10月6日
- 出生地
- イタリア・ジェノバ
- 学歴
- ミラノ大学卒
- 学位
- Ph.D.(ミラノ大学)〔1954年〕
- 資格
- 米国芸術科学アカデミー会員, 米国科学アカデミー会員
- 受賞
- ノーベル物理学賞〔2002年〕,ブルース・メダル〔1981年〕,ダニー・ハイネマン賞〔1981年〕,王立天文学会金賞〔1982年〕,ウルフ物理学賞〔1987年〕,米国国家科学賞〔2003年〕,カール・シュヴァルツシルト・メダル〔2004年〕
- 経歴
- 1954年ミラノ大学助教授となるが’56年フルブライト研究員として渡米。同年インディアナ大学、’58年プリンストン大学の研究員を経て、’59年アメリカン・サイエンス・アンド・エンジニアリング社(マサチューセッツ州)に入り宇宙物理部門の責任者となる。’60年米国に帰化。’62年B.ロッシ、H.ガースキーらと大気圏外への打ち上げロケットで太陽以外からのX線を初めてとらえ、X線天文学という新分野を開拓。’66年同社の重役となり、’69〜73年副社長。’70年世界初のX線天文衛星“ウフル”を打ち上げる。同年〜’72年ハーバード大学天文台助教授、’73〜81年同大学天体物理学教授。’78年にはX線反射望遠鏡を積んだアインシュタイン衛星を打ち上げる。’73〜81年ハーバード・スミソニアン天体物理学センター客員理事。’80年米国宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)初代所長。’81〜99年ジョンズ・ホプキンズ大学天体物理学教授、’99年より研究教授。’93〜99年ヨーロッパ南半球天文台台長。’99年〜2004年アソシエイテド・ユニバーシティーズ(ワシントンD.C.)社長。2002年宇宙X線源の発見を導いた天体物理学への先駆的貢献をしたとして、小柴昌俊・東京大学名誉教授、ペンシルベニア大学のレイモンド・デービス名誉教授とともにノーベル物理学賞を受賞。著書に「X線天文学」(共著)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報