リトロー型分光器(読み)リトローガタブンコウキ

化学辞典 第2版 「リトロー型分光器」の解説

リトロー型分光器
リトローガタブンコウキ
spectroscope of Littrow-type

一枚のレンズコリメーターレンズとカメラレンズを兼ねる形式の分光器.O. Littrow(1862年)によって考案された.

スリットを通った光は小さな直角プリズムで方向をかえ,レンズLで平行光線となり,30°プリズムに入る.プリズムの裏側は金属反射面になっていて(リトロー鏡とよばれる),この面で反射された光はふたたびレンズLを通り乾板上に像を結ぶ.光はプリズム内で分光され,乾板上にはスペクトルが現れる.市販されている分光光度計ではリトロー型のものが多く,この種の光度計では乾板の位置に射出スリットを置き,30°プリズムを回転して単色光が取り出せるようになっている.構造上,迷光の多くなる欠点を有するが,コンパクトになる利点がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む