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リフトスラブ工法(読み)リフトスラブこうほう(その他表記)lift slab construction method

改訂新版 世界大百科事典 「リフトスラブ工法」の意味・わかりやすい解説

リフトスラブ工法 (リフトスラブこうほう)
lift slab construction method

地上で作った床スラブ(床版)などを,あらかじめ構築しておいた柱や壁を頼りに,ジャッキなどを使って所定の高さまでつり上げ,柱や壁に固定する建築の方法をいう(図)。スラブの材料としては現場打ちのコンクリートによるものが多いが,鉄骨屋根の架構などにも応用される。利点としては,スラブを作る現場が地上であるため作業が安全で生産性もあがる,足場をはじめ型枠などの仮設材が節約でき,大型クレーンが不要,工期短縮が可能などがある。反面,建物の一体性,水平力の処理については問題が生じがちで,建設時,とくにつり上げ時は建物がきわめて不安定であることなど,設計上,施工上の問題がある。
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百科事典マイペディア 「リフトスラブ工法」の意味・わかりやすい解説

リフトスラブ工法【リフトスラブこうほう】

プレハブ建築等で使用される建築工法の一つ。現場打ちで,またプレキャスト材を組み合わせるなどして床のスラブ(幅の広い厚板)を作り,これをジャッキなどで持ち上げて柱や壁に固定する方法。工期の短縮,仮設材・労働力の節約等に有効。

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