ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リマバディー」の意味・わかりやすい解説 リマバディーLimavady イギリス,北アイルランド北部の都市,および地区(district council area)。地区の行政府所在地。アイルランド語では Léim an Mhadaidh。旧ロンドンデリー県に属する。町はロウ川に面し,ロンドンデリー旧市街から 27km東に位置する。「イヌの跳躍」を意味する名称はその昔,イヌが町の南方の渓谷を飛び越えて差し迫る危険の知らせを運んできたという言い伝えに由来する。町の歴史は 17世紀初頭のアルスター植民にさかのぼる。この地に入植したプロテスタント系スコットランド人が,数多くのジョージ朝様式の邸宅やアーチ道を建造した。今日では重要な交易の中心地で,化学繊維やプレハブ住宅などの工業がある。リマバディー地区は 1973年の自治体再編で設置され,フォイル湾の南に位置し,西はロンドンデリー,南はストラベーンとマーラフェルト,東はコールレーンの各地区に接する。南部には氷河に浸食されたスペリン山地が走り,そこからしだいに傾斜して起伏のある丘陵地帯やロウ川流域の肥沃な低地の広がる中部を経て,北部の平坦なフォイル湾岸へといたる。丘陵地帯ではヒツジが草をはみ,ロウ川流域の農場では乳牛が飼育されるほか,オオムギやジャガイモの栽培も行なわれる。地区面積 622km2。地区人口 3万4010(2004推計)。都市人口 1万2135(2001)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by