ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リュクサンブール公」の意味・わかりやすい解説
リュクサンブール公
リュクサンブールこう
Luxembourg, François-Henri de Montmorency-Bouteville, Duc de
[没]1695.1.4. ベルサイユ
フランスの軍人。大コンデの寵臣としてフロンドの乱に参加し,ピレネー条約 (1659) 後,宮廷と和解,フランスに帰った。フランシュコンテの征服,オランダ戦争 (72~79) に貢献。 F.ルーボアと対立して 1679年毒薬事件に巻込まれ,80年1月投獄,4ヵ月後に釈放されたが,パリとベルサイユから追放され,81年近衛隊長として復帰。のち陸軍司令官としてルイ 14世の数度の対外戦争,特にファルツ戦争で敵から数多くの軍旗を奪い,ノートル=ダム大聖堂の周囲に垂れ下げたため,「ノートル=ダムの絨毯業者」とあだ名された。
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