リングバランス(その他表記)ring balance; ring manometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リングバランス」の意味・わかりやすい解説

リングバランス
ring balance; ring manometer

環状てんびん圧力計ともいう。円環 (リング) 状のてんびんで,差圧 (圧力の差) の測定に使用する。筒状の円環内の上に隔壁を設け,一部に液体を満たす。下におもりをつけ,リングの中心をナイフエッジで支持し,そのまわりをリングが自由に回転できるようになっている。隔壁の両側に2つの圧力 P1P2 を導くとき,圧力差があるときは液体が一方に傾き,リング全体がある角度だけ回転して平衡となる。この回転角θと差圧 P1P2 との間には,Er(P1P2)=WR sin θ の関係があるので,角度によって圧力差がわかる。 W はおもりの重量,R はおもりの回転半径,r はリングの平均半径,E円筒断面積を示す。回転角θをそのまま指示するか,または簡単なリンク機構によって直線運動にして指示させるものもある。液体には油や水銀を用いる。

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世界大百科事典(旧版)内のリングバランスの言及

【圧力計】より

…沈鐘型圧力計は微差圧の測定に適し,複鐘式の場合,鐘の内側断面積が決定できれば一次圧力計として用いることもできる。
[環状てんびん型圧力計]
 リングバランスring balanceとも呼ばれる。環状の管の上部に隔壁を設け,下側に半分ほど液体を入れて管の中心部を刃で支える(図4)。…

※「リングバランス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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