普及版 字通 の解説
16画
(異体字)
14画
[字訓] ゆきなやむ・あつまる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(りん)。は古くは大と舛(せん)とに従い、人牲を殺(たくさつ)する形。〔説文〕二下に「行くこときなり」とし、「易に曰く、以てくときはなり」と〔、初六〕の爻辞を引く。吝字条二上に引いて吝に作る。吝嗇(りんしよく)をまた嗇に作ることがある。は人牲を以て呪禁とする意で、難(はば)かる意がある。字はまた(隣)・(りん)と通じて、集の意がある。
[訓義]
1. ゆきなやむ、はばかる。
2. あつまる、ならぶ。
3. 吝と通じ、むさぼる、やぶさか。
4. (りん)と通じ、えらぶ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ムサボル・ハバカル
[語系]
()lien、吝linは声近く、吝は死者を恨惜する意。は人牲で、声義に通ずるところがあるのであろう。また声の字に集の意がある。
[熟語]
愛▶・柬▶・簡▶・棄▶・才▶・集▶・嗇▶・選▶・汰▶・択▶・登▶・聘▶・補▶・用▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報