20世紀西洋人名事典 「ルイスデュモン」の解説
ルイス デュモン
Louis Dumont
1911 -
フランスの文化人類学者。
パリ高等研究院研究部長。
ギリシアのテッサロニキ生まれ。
晩年のモースに民族学を学び、直弟子の一人となって、フランス人類学の代表者の一人に数えられる。1949年から50年代に数回にわたりインドで現地調査を行って、新しい発想でインド社会学、カースト体系論を展開した。その成果からなる著書「オモ・イエラルシカス」(位階秩序的人間)がある。カースト体系の対極としての西欧社会の「個人主義イデオロギー」の生成展開に関心を向けて、「構造モデル」としてハイアラキー・モデルを強調している点が特徴的である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報