ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイス・ハリス島」の意味・わかりやすい解説 ルイス・ハリス島ルイス・ハリスとうLewis and Harris イギリス,スコットランド西岸沖の大西洋にあるヘブリディーズ諸島最大の島。外ヘブリディーズ諸島の最北端に位置する。地理上は地峡で結ばれた一つの島であるが,通常二つの島と考えられ,北に位置する大きい島がルイス島,南に位置する小さい島がハリス島である。本土からはノースミンチ海峡で隔てられ,約 40km沖合いに位置する。行政上はウェスタンアイルズに属する。氷河作用の影響を強く受け,島内には多数の氷河湖があり,沿岸にはフィヨルドが発達。ルイス島は概して低平で,泥炭地が広がるが,ハリス島は全島が丘陵。多数の小河川にはサケやマス,野鳥が数多く生息する。唯一の町,ルイス島のストーノウェーはニシン漁の中心であったが,1918年に近代式漁法導入計画に失敗してから若者の流出が増加。ハリス島でツイード織が始まってからはこれに従事する住民が多く,多産している。耕地率は低く,約 4000のクロフターと呼ばれる零細小作農が,沿岸漁業を営むかたわら,わずかな耕地を経営している。観光業も重要な産業である。人口 1万9918(2001)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by