ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘブリディーズ諸島」の意味・わかりやすい解説
ヘブリディーズ諸島
ヘブリディーズしょとう
Hebrides
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翻訳|Hebrides
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イギリス、スコットランド北西岸に連なる諸島。約500の島々からなり、面積7380平方キロメートル、人口約6万。スコットランド本土に近接するスカイ、マル、ジュラ、アイレーなどの島々からなるインナー・ヘブリディーズ諸島と、リトル・ミンチ海峡を隔てて位置するルーイス、南北ウーイストなどの島々からなるアウター・ヘブリディーズ諸島からなる。島々は北緯55度30分~58度30分にあって大西洋に面するので、冷涼で霧の多い気候下にあり、そのため農耕には適さない。8世紀にノルウェーの支配下に入り、1266年にスコットランド王に譲られたので、地名や風習はスカンジナビア風のものが残っている。隔絶性が強いため、18世紀のチャールズ王子隠遁(いんとん)の史話や、地方色豊かな民話・民謡が残されている。諸島の主産業は漁業、牧畜、ツイード織で、近年は観光地として脚光を浴びている。
[小池一之]
『藪内芳彦著『島――その社会地理』(1972・朝倉書店)』
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