ルイス塩基(読み)ルイスエンキ

デジタル大辞泉 「ルイス塩基」の意味・読み・例文・類語

ルイス‐えんき【ルイス塩基】

米国の物理化学者G=ルイスが定義した塩基共有結合に使われず、供与できる電子対を少なくとも一つもっている原子分子イオン電子対供与体。⇔ルイス酸

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルイス塩基」の意味・わかりやすい解説

ルイス塩基
ルイスえんき
Lewis base

1923年 G. N.ルイスによって定義された塩基。ルイスによれば塩基とは共有結合に使われていない電子対 (非共有電子対) を少くとも1つもっている原子,分子,イオンである。 (→ルイス酸 )

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世界大百科事典(旧版)内のルイス塩基の言及

【元素】より

…クラス(a)のような金属イオン(ルイス酸)を硬い酸,クラス(b)のような金属イオンを軟らかい酸と呼ぶ。また,硬い酸と安定な錯体をつくりやすいN,O,Fなどを配位原子とする化合物(ルイス塩基)を硬い塩基,軟らかい酸と安定な錯体をつくりやすいP,S,Iなどを配位原子とする化合物を軟らかい塩基という。それらの代表的なものを表4にあげる。…

【錯体】より

…ふつうの錯体(ウェルナー錯体という)においては配位原子は孤立電子対で中心原子に配位結合で結合している。したがってG.N.ルイスの酸・塩基の定義により,中心原子はルイス酸であり,配位子はルイス塩基である。このような錯体をウェルナー錯体とよぶ。…

※「ルイス塩基」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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