ルターの聖書(読み)ルターのせいしょ(その他表記)Luther's Bible

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルターの聖書」の意味・わかりやすい解説

ルターの聖書
ルターのせいしょ
Luther's Bible

1534年に出版された M.ルターの旧新約聖書のドイツ語訳。旧約正典はヘブライ語本文,新約正典はギリシア語本文,外典セプトゥアギンタ (70人訳聖書) とウルガタ訳聖書から訳出され,原典に基づく近代語への翻訳の最初の試みとなった。従来のドイツ語訳はすべてウルガタからの重訳であった。この聖書はドイツ語の歴史についても少なからぬ影響を与え,現在のドイツ語はルターの聖書の言語を基礎とする新高ドイツ語 (→古高ドイツ語 ) から発展したものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む