るつぼ鋼(読み)るつぼこう(その他表記)crucible steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「るつぼ鋼」の意味・わかりやすい解説

るつぼ鋼
るつぼこう
crucible steel

るつぼを用いてつくった鋼。 1742年にイギリスで開発された。るつぼの中では化学的精錬ができないので,優良な高品位原料 (他の製鋼法でつくられた鋼) を選んで再溶解したもの。厳密には鋼の精製法である。生産量がわずかで生産コストが高くつくので,特に高級な工具鋼耐熱鋼,電磁気材料に用いられた。近年は高周波電気炉法や真空溶解法などの技術進歩により,ほとんど用いられなくなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む