るつぼ鋼(読み)るつぼこう(その他表記)crucible steel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「るつぼ鋼」の意味・わかりやすい解説

るつぼ鋼
るつぼこう
crucible steel

るつぼを用いてつくった鋼。 1742年にイギリスで開発された。るつぼの中では化学的精錬ができないので,優良な高品位原料 (他の製鋼法でつくられた鋼) を選んで再溶解したもの。厳密には鋼の精製法である。生産量がわずかで生産コストが高くつくので,特に高級な工具鋼耐熱鋼,電磁気材料に用いられた。近年は高周波電気炉法や真空溶解法などの技術進歩により,ほとんど用いられなくなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

フランスのパリで開催されるテニスの国際大会。1891年創設。ウィンブルドンテニス大会、全豪オープン、全米オープンとともに世界四大テニス選手権大会の一。四大会では唯一クレーコートで行われる。飛行家ローラ...

全仏オープンの用語解説を読む