ルバレ族(読み)ルバレぞく(その他表記)Luvale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルバレ族」の意味・わかりやすい解説

ルバレ族
ルバレぞく
Luvale

ザンビア北西部,アンゴラとの国境付近に住む中央バンツー語系諸族の一民族。人口約 50万と推定される。農耕に従事し,キャッサバや雑穀類を栽培する。出自や相続は母系をたどり,結婚は夫方居住婚である。村は母系的につながった男性を核として構成されている。村の核となる数世代の深度をもつ出自集団のほかに,分散した氏族があり,各氏族はみずから起源を物語る伝承や各氏族固有の式文をもっている。17世紀頃ルンダ王国から移住してきた王族の支配を受け入れたが,この首長国はその後分裂増殖を繰り返し,民族全体を統合する中央集権的な王国となることはなかった。18世紀以降,アンゴラからのオビンブンドゥ族の隊商路となったため,ルバレの諸首長は富を蓄積し大いに栄えた。

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