最新 地学事典 「ルビー蛍光法」の解説
ルビーけいこうほう
ルビー蛍光法
ruby fluorescence method
ルビーはCr3+の励基状態から基底状態への遷移によって蛍光を出す。この蛍光はR1(694.2nm)とR2(692.8nm)の二つのピークをもつ。この蛍光線の波長は圧力とともに長波長側にシフトする。この圧力シフトを圧力のスケール(ルビー圧力スケール)に用いるのがルビー蛍光法。圧力の決定には主にR1のピークのシフトを利用しており,R1線のピークシフトの圧力依存性は20GPaまで一定(0.365nm/GPa)であることがNaCl圧力スケールによって確かめられている。この圧力依存性を用い,100GPa(1Mbar)以上の圧力までの圧力計測が行われている。しかしながら,100GPa領域での圧力係数の線形性は保証されていない。
執筆者:大谷 栄治
参照項目:圧力スケール
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

