ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルメイラ油田」の意味・わかりやすい解説 ルメイラ油田ルメイラゆでんRumaila oil field イラク南東部に位置するイラク第2の油田。クウェートとの国境にまたがる。1953年に発見され,イラクのバスラ石油が 1954年に生産を開始した。1977年,石油産業国有化に伴いイラク国営石油 INOCの管理下に置かれ,国営の南部石油 SOCが操業。クウェートが傾斜掘削によりイラク領内の石油を盗んでいるとのイラク側主張は,1990年のイラクによるクウェート侵攻,その後の湾岸戦争の一因となった。2009年6月,イラク政府は国内油田の増産を目指し,開発権の入札を実施,ルメイラ油田に対しては BPと中国石油天然ガス集団 CNPCが応札し,20年間の開発契約を獲得した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by