ルリタマアザミ

百科事典マイペディア 「ルリタマアザミ」の意味・わかりやすい解説

ルリタマアザミ

地中海沿岸地方〜西アジア原産のキク科多年草。高さ1m内外,葉はアザミ類に似,互生して羽状に深裂し,葉裏には細い白綿毛を密生。7〜9月,枝先に径4〜5cmの球状青色頭花を開く。頭花は筒状花のみからなる。弱アルカリ土を好む。昭和初期に日本に渡来。花壇植,切花,あるいはドライフラワーとして観賞される。
→関連項目ヒゴタイ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルリタマアザミ」の意味・わかりやすい解説

ルリタマアザミ
Echinops ritro; small globe thistle

キク科エキノプス属の多年草。東ヨーロッパから西アジアにかけて自生する。葉は羽状に深裂し,鋸歯縁でとげがある。茎は中間ぐらいのところで分枝し,茎頂に直径3~5cmの球形の頭状花をつける。花色は淡青紫色または白色草丈は 70~120cmになる。切り花や花壇用に栽培されるほか,ドライフラワーにもなるが花色は残らない。5~6月頃種子をまく。耐寒性が強く,日当りと水はけのよい場所に適する。

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世界大百科事典(旧版)内のルリタマアザミの言及

【ヒゴタイ】より

…ヒゴタイ属Echinops(英名globe thistle)は地中海沿岸から西アジアに多くの種が分化し,約120種が知られている。観賞用にルリタマアザミE.ritro L.がよく栽培されている。これは耐寒性のある宿根草で,茎は高さ1mほど,まばらに分枝し,アザミに似た羽状全裂の葉を互生する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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