普及版 字通 「レイ・あめふる・おちる」の読み・字形・画数・意味
17画
[字訓] あめふる・おちる
[説文解字]
[字形] 会意
雨+三口。口は(さい)、祝詞を収める器の形。多くの祝詞を列して、雨を乞う請雨儀礼を示す。〔説文〕十一下に「雨(ふ)るなり」(段注本)とし、下の三口を雨滴の象とするが、雨滴の象はすでに雨の字形中にある。請雨の儀礼は巫の司るところであるから、(れい)・靈(霊)の字が生まれ、また瑞玉を用いることがあるので、(れい)の字形がある。
[訓義]
1. あめふる、おちる。
2. 令と通じ、よい、めでたい。
[古辞書の訓]
〔立〕 ヲツ
[声系]
〔説文〕に声として(靈)・・など十字を収める。は〔説文〕十一下に「なり」とあり、雨を司るもの。〔万葉〕にその字を「おかみ」と訓する。竜神の意である。
[語系]
・(靈)・lyengは同声。声の字はすべての声義を承ける。零lyengも同声。また冷leng、涼liangも関係のある語である。
[熟語]
雨▶・冬▶・処▶・頌▶・命▶・龠▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報