普及版 字通 の解説
18画
(異体字)
11画
[字訓] かったい・えやみ
[説文解字]
[字形] 形声
声符はの省文(万)(まん)。〔説文〕七下に「惡疾なり」とし、(たい)の省声とするが、(れい)声としてよく、は悪を意味する字で、その声義を承ける。〔左伝、昭四年〕「疾らず」のように、それは天意による神聖病とされた。〔左伝、昭元年〕「山川の、則ち水旱疫の災、是(ここ)に於てか之れを(えい)す」とあって、とはその災厄を以て、他に転移することをいう。その転移を受けたものは、災厄を隷(つ)けられたものとして隷といい、神の徒隷とされた。
[訓義]
1. 悪疾、かったい。
2. えやみ。
3. ・(れい)と通用する。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 疫病なり。アシキヤマヒ 〔立〕 アシキヤマヒ・カブレ
[語系]
(・癩)latはliatと声近く、は蠱霊(これい)を用いる呪詛を意味する字とみられ、はそれによって生ずる悪疾をいう。悪瘡を生ずる難病で、病因の知られない神聖病としておそれられた。
[熟語]
疫▶・気▶・鬼▶・▶・疵▶・疾▶・人▶
[下接語]
疫・疥・寒・・瘧・禦・淬・・疵・疾・・瘡・辟・夭・瘻
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報