レソス(その他表記)Rhēsos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レソス」の意味・わかりやすい解説

レソス
Rhēsos

ギリシア神話英雄。ステュルモン川の河神と,ミューズの一人との交わりから生れ,トラキアの王となった。雪のように純白で,風のように速い2頭の駿馬持主として知られる。トロイ戦争の 10年目にトロイ方に味方として来援したが,到着したその日だけ,武勇を発揮してギリシア軍心胆を寒からしめ,その夜トロイ軍の陣営に忍び込んだオデュッセウスディオメデスに打取られたとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android