レソス(その他表記)Rhēsos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レソス」の意味・わかりやすい解説

レソス
Rhēsos

ギリシア神話英雄。ステュルモン川の河神と,ミューズの一人との交わりから生れ,トラキアの王となった。雪のように純白で,風のように速い2頭の駿馬持主として知られる。トロイ戦争の 10年目にトロイ方に味方として来援したが,到着したその日だけ,武勇を発揮してギリシア軍心胆を寒からしめ,その夜トロイ軍の陣営に忍び込んだオデュッセウスディオメデスに打取られたとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android