改訂新版 世界大百科事典 「レフォルマ油田」の意味・わかりやすい解説
レフォルマ油田 (レフォルマゆでん)
Reforma
メキシコ南部,タバスコ州の州都ビジャエルモサ周辺では,1957年に第三紀中新世砂岩を油層とする油田が発見された。その後,掘削技術の進歩により71年に着手された深掘りの結果,その翌年に2試掘井において白亜系(一部ジュラ系)の石灰岩油層の発見に成功した。この層から生産している25油田の総称がレフォルマ油田で,70km×100kmの産油面積をもつ超巨大油田群である。レフォルマ油田の究極可採埋蔵量はあまり正確ではないが,70億バレル以上と推定される。代表的なものとしては,ベルムデッズ(25億バレル),アガベ(10億バレル),ギラルダス(6億バレル),シティオ・グランデ(4億バレル),カクタス(3.3億バレル)などがある。さまざまなレフォルマ原油をブレンドしたものはイスマス(もしくはイスムス)原油と呼ばれ,油質は比重33°API,硫黄分1.7%である。
執筆者:加藤 正和
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