レブンゲ場所(読み)れぶんげばしよ

日本歴史地名大系 「レブンゲ場所」の解説

レブンゲ場所
れぶんげばしよ

礼文華れぶんげ川流域を中心に設定された場所(持場)名。天保郷帳に「アブタ持場之内 レブンゲ」とみえる。西側はシツカリ川(現在の長万部町の静狩川)中央をもってヤムクシナイ場所に、東側はヲタニクル(現豊浦町字大岸)をもってアブタ場所に接する(場所境調書)。「狄蜂起集書」には「れふんけ」とみえ、狄おとな「つやしやいん」の持分で、酒井庄右衛門の商場とある。「松前随商録」に「小名ヱフンケ」は酒井伊左衛門支配、一七九〇年前後の松前東西小名控(北海道庁寄託本)に「れぶんげ 酒井伊兵衛支配所」とあり、初めはアブタ場所の一部であった。当場所は一七九八年(寛政一〇年)に酒井弥六を知行主にレブンゲ場所として独立したといわれるが(松前蝦夷地場所請負制度の研究)、一八〇九年(文化六年)当時の状況を示した「新北海道史」所載の東蝦夷地場所名一覧表ではカッコ書きで記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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