普及版 字通 の解説
15画
[字訓] あわれむ・いつくしむ・おしむ
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は(りん)。は人を殺(たくさつ)し、火を発する状態をいう。〔説文〕十下に「哀れむなり」、〔爾雅、釈詁〕に「愛するなり」とあり、国語では「愛(かな)しむ」とよむ。〔石鼓、呉人石〕に「人亟(れんきよく)す」とあり、〔方言、一〕に「亟・は愛なり」とみえる。「れむべし」とは風情のあることをいい、「可怜」と同じ語である。
[訓義]
1. あわれむ、かなしむ。
2. いとおしむ、いつくしむ。
3. おしむ、なげく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 アハレブ・カナシブ・ウツクシブ・ワタル・チカシ・サシヌク・サトル
[語系]
lyen、怜lyengは声義近く、通用することがある。
[熟語]
哀▶・愛▶・眷▶・嗟▶・察▶・殺▶・恤▶・傷▶・情▶・惜▶・悼▶・念▶・悲▶・愍▶・閔▶・憫▶・撫▶
[下接語]
哀・愛・可・矜・自・慈・取・偏・優・遥
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報