普及版 字通 の解説
22画
[字訓] したう・うつくしい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(らん)。〔説文〕十二下に「ふなり」とあり、〔段注〕に戀(恋)と古今の字であるとする。〔詩、小雅、車(しやかつ)〕に「たる季女の(ゆ)くを思ふ」とあり、〔伝〕に「美しき貌なり」とし、また〔斉風、甫田〕の「婉たり、たり」の〔伝〕に「少好の貌なり」という。童とは近侍の美少年のことである。
[訓義]
1. したう、おもう、こうる。
2. うつくしい、すなお。
3. わが国で、かげま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ウルハシ 〔字鏡集〕 ネガフ・コヒ
[語系]
・臠liuanは同声。〔説文〕四下に臠(れん)を「(や)するなり」といい、やつれてもの思う女のさまをという。
[熟語]
婉▶・兮▶・童▶
[下接語]
婉・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報