改訂新版 世界大百科事典 「レートン」の意味・わかりやすい解説 レートンFrederic Leighton生没年:1830-96 イギリスの画家,彫刻家。ヨークシャーのスカーバラに生まれ,ヨーロッパの各地に過ごして成人。フィレンツェ,フランクフルトなどで美術教育を受ける。1860年ロンドンに定住。初期には中世や聖書の主題を描くが,のちにギリシア美術に傾倒し,時代の波に乗った新古典主義作家として成功した。作風は知性的な理想美の表出とともに,しばしば唯美的傾向をもつ。78年以降,ローヤル・アカデミーの会長を務める。後期ビクトリア朝のアカデミーが華やかな社交の場として隆盛をみたのは,彼に負うところが大きい。彼のアトリエは,現在レートン・ハウスとして公開されている。執筆者:湊 典子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by