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表出 ひょうしゅつexpression

翻訳|expression

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

表出
ひょうしゅつ
expression

心理学用語。生体内部の心的過程に応じて現れるなんらかの外的な兆候ないしは身体的活動変化のこと。狭義には特定の運動や言語反応に伴って生じる表情などの種々の随伴的な活動,変化をさす。広義には生体がある状況に直面したときに引起す腺分泌を含めた全身の活動,変化をさす。このような表出は生体が高等になるほど分化し豊富になる。一般に基本的な表出のは動物種に固有とされているが,人間の場合,文化的,社会的に種々の変容を受ける。

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デジタル大辞泉の解説

ひょう‐しゅつ〔ヘウ‐〕【表出】

[名](スル)心の中にあるものが外にあらわれでること。また、あらわしだすこと。「感情を表出する」

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大辞林 第三版の解説

ひょうしゅつ【表出】

( 名 ) スル
精神内部の動きが外部にあらわれること。また、あらわすこと。 「感情の-」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

表出
ひょうしゅつ
Ausdruckドイツ語

一般に人の心理的過程や内容が、外部に現れる様態ないしスタイルをいう。たとえば、ある講演者が壇上で講演する場合、伝達を意図する内容や主題ではなく、その際彼がどのようなしぐさをするか、話し声は高いか低いか、しゃべる速さが速いか遅いか、体はやせて背丈は高いか、どんな服をどんなふうに着ているか、あるいは板書の際にどんな筆跡の字を書くか、などこれらのすべてのようすが、人間行動の表出的側面にあたる。
 われわれはこれらの表出的手掛りから、その人についてある印象を形成する。ある場合には外部からの情動的刺激やストレスに対する精神生理的不随意反応、たとえば呼吸、心拍数の変化、ふるえ、赤面などをも「表出」に含める。人間の表出行動を性格学の重要な因子として重視するのは、ヨーロッパとくにドイツ心理学の伝統であり、L・クラーゲスの研究は有名である。[細木照敏]

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世界大百科事典内の表出の言及

【芸術】より

…ここに芸術が美をとどめおくことばかりか,ひいては美を新たに創造することをも使命として登場する。したがって創作の機構に芸術の特質は最も明らかとなるが,古来の創作論を大別すれば模倣説,表出説,形成説の三つが挙げられる。(1)模倣(再現)説。…

※「表出」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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