ロアール県(読み)ロアール(その他表記)Loire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロアール県」の意味・わかりやすい解説

ロアール〔県〕
ロアール
Loire

フランス南東部,ローヌアルプ地域 (レジオン) の県。マシフサントラル (中央山地) の北東部を占める。県都サンテティエンヌ。県の中央をロアール川が北流し,流域のフォレおよびロアンヌの平野では,穀類の栽培や牧畜が行われる。 19世紀,サンテティエンヌ付近でフランス全土の約3分の1に及ぶ石炭を産出するようになってから,工業が急成長をとげ,現在,フランス有数の工業地帯となっている。中心はサンテティエンヌ周辺の鉄鋼,金属,自動車製造などの重工業であるが,各地にも織物工業などが分布している。県内には中世聖堂や城塞を残す古い村が多い。フランス革命まではリヨネ州 (16世紀にボージョレ,フォレ,リヨネの3地方が合併して成立) ,1790年にローヌエロアール県となり,93年にローヌ,ロアールの2県に分離した。面積 4781km2。人口 74万 6288 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む