色名がわかる辞典 「ロイヤルパープル」の解説 ロイヤルパープル【royal purple】 色名の一つ。やや青みがかった深い紫色のこと。古代ローマ帝政の時代から、高貴と権威の象徴として帝衣などに用いられた。ロイヤルブルーとともにイギリス王室が用いる色でもある。日本でも紫は高貴な色とされ、8世紀に施行された養老令の規定では、臣下の最高位は深紫こきむらさきであった。ただし、嵯峨さが天皇(786~842年)以来、天皇が儀式で着用する袍ほうの色は、淡く赤みがかった茶色の黄櫨染こうろぜんと定められた。そのため日本の「帝衣」は紫ではない。ロイヤルパープルの色名は日本でも布地、衣料品、宝飾品、文房具、携帯電話など、幅広い分野で用いられている。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報