ロマンス語派(読み)ロマンスごは(その他表記)Romance languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロマンス語派」の意味・わかりやすい解説

ロマンス語派
ロマンスごは
Romance languages

ヨーロッパ各地に用いられたラテン語口語 (→俗ラテン語 ) が,地域ごとに独自の変化をとげて成立した諸言語。現在国家公用語として標準文章語をもっているものに,スペイン語ポルトガル語,イタリア語,フランス語,ルーマニア語があり,ほかにカタラン語プロバンス語サルジニア語,レト・ロマンス諸語がある。各地域がローマ化した時期が異なること,地域ごとに基層言語上層言語が異なることが,諸言語が独自の変化をとげるうえで影響を及ぼしている。ラテン語と比較した一般的共通特徴としては,名詞曲用単純化,動詞の活用が総合的 (語形替変による) から分析的 (助動詞などによる) になったことなどがあげられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む