ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロマンス語派」の意味・わかりやすい解説 ロマンス語派ロマンスごはRomance languages ヨーロッパ各地に用いられたラテン語の口語 (→俗ラテン語 ) が,地域ごとに独自の変化をとげて成立した諸言語。現在国家の公用語として標準文章語をもっているものに,スペイン語,ポルトガル語,イタリア語,フランス語,ルーマニア語があり,ほかにカタラン語,プロバンス語,サルジニア語,レト・ロマンス諸語がある。各地域がローマ化した時期が異なること,地域ごとに基層言語や上層言語が異なることが,諸言語が独自の変化をとげるうえで影響を及ぼしている。ラテン語と比較した一般的共通特徴としては,名詞の曲用の単純化,動詞の活用が総合的 (語形替変による) から分析的 (助動詞などによる) になったことなどがあげられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by