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曲用 きょくようdeclension

翻訳|declension

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

曲用
きょくよう
declension

名詞およびそれに準じる単語が,文中において他の単語に対してもつ構文的機能を果すために行う語形替変の体系。活用 conjugationに対する。印欧諸語の大半は,名詞,代名詞,形容詞数詞分詞が,による曲用をもつ。サンスクリット語には3つの性,3つの数,8つの格から成る曲用がある。ウラル語族やアルタイ諸語では,語幹に複数語尾,格語尾が規則的に接合して行われるのが普通。日本語ではこれらに相当するものは格助詞で表現されるが,格助詞は独立した単語の資格をもつので,曲用があるとはみなさない。ただし,琉球方言をはじめ,各地の方言で格助詞が前の名詞と融合し,曲用といえる状態になっていることが注目される。

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デジタル大辞泉の解説

きょく‐よう【曲用】

ヨーロッパ諸語などの文法で、名詞・代名詞・形容詞・数詞などが性・数・格などの違いに応じて行う語形変化動詞の語形変化を活用と呼ぶのに対する語。

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百科事典マイペディアの解説

曲用【きょくよう】

言語学用語。名詞,形容詞,代名詞の語形変化をさす。動詞の場合は活用と呼ぶ。主として語尾変化によって示される。近代西欧語では一般に語尾の消失で単純化し,曲用の機能を語順前置詞人称代名詞添加などの手段によって補う傾向がある。

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大辞林 第三版の解説

きょくよう【曲用】

インド-ヨーロッパ語で、名詞・代名詞・数詞および形容詞が語形変化をすること。動詞などの語形変化を活用というのに対していう。

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世界大百科事典内の曲用の言及

【言語】より

…ある品詞に属する単語が,意味のちがいを伴って(あるいは,伴わずに)そのあらわれる位置によってその語形の一部を,その品詞に特有の形で交替させることがある。これを〈屈折〉(〈活用〉〈曲用〉などという術語も用いられる)と呼ぶ。屈折には,語形のある部分を1個所,かつ,それを全体として交替させるというものと,ある部分に交替しうる複数の要素が並んでいるもの,2個所以上で交替を示すものなどがある。…

【品詞】より


【品詞の諸性質】
 (1)多くの言語においては,ある単語がその現れる個所によって,意味の,ある種の変異を伴いつつ,あるいは,伴わずにその語形(の一部)を交替させることがある。いわゆる屈折(活用,曲用)であるが,二つの屈折を示す単語において,その屈折の性格(屈折によって変異する部分の音形のことではなく,屈折全体の性格)が一致するならば同一品詞に属する(あるいは,少なくとも,近い関係にある二つの品詞に属する)といえるし,その屈折の性格の異なる二つの単語あるいは屈折を示す単語と示さない単語は別の品詞(あるいは,少なくとも異なる下位範疇(後述))に属するといえる。なぜならば,これこれこういうものを表すからといってこういう性格の屈折を有しなければならない理由などなく,したがって,屈折の性格(有無を含む)の共通性や差異は,表すものの性格上の共通性や差異によっては説明しきれるわけのものではないから,その言語の品詞分類と密接な関係を有するといえるのである。…

※「曲用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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